グレントファース2014 8年 PXシェリーホグスヘッド 51.9%
台湾を代表するインディペンデント・ボトラーThe Drunken Master社と私達DRAMLAD、さらにスーパーバイザーとしてウイスキー評論家の山岡秀雄氏を迎え、トリプル・ジョイント・ボトルとしてリリースしていくシリーズ「TRIVIUM(トリウィウム)」。
TRIVIUMとは、古典的な教育に不可欠な最初に学ぶべき3つの学問(文法学、論理学、修辞学)として古代ギリシャで確立され、後の中世ヨーロッパ・ルネサンス期に、七つのリベラルアーツ(一般教養・自由学芸)のうち基礎となる3科目を指す言葉として生まれました。
その語源は、ラテン語の「3つの道が出会う場所」であり、このトリプル・ジョイント・ボトルのシリーズに相応しい言葉として、DRAMLADチームの山内肇氏のアイディアによって命名されました。
その第1弾に選ばれたのは、グレントファース蒸溜所。
DRAMLADでのボトリング候補として挙がっていたサンプルを、昨年10月にThe Drunken Master社のLi Chunfeng氏が来日した際、山岡秀雄氏とともにサンプリングをし、弊社代表と協議の中でトリプル・ジョイントの構想が生まれました。
トリプル・ジョイント・ボトル「TRIVIUM」第1弾となるグレントファースは、2014年蒸留、今やますます入手が難しくなっているペドロヒメネス・シェリー・ホグスヘッドでの8年熟成です。ショートエイジのフレッシュなフレーバーを、PXシェリー樽由来の滑らかな甘い香味が包み込むような印象、程よい複雑さと上品な香味が見事に調和しています。
【テイスティングコメント】
香り: クリアでフレッシュ、溌溂とした華やかな甘い香り。レーズン、クランベリージャムの甘い香りをトップに、奥に焦がした砂糖や生キャラメルのニュアンス。時間を置くとアップルビネガーのような酸味のあるフルーツ香とキャラメル香が強くなっていく。
味わい: 口当たりはスムースでクリア、上品な香味、丸みのある滑らかな輪郭を舌に感じる。若いリンゴと蜂蜜、湿った干し草や枯葉、タルト生地のような香ばしい麦感。奥に微かな収れん性のあるフルーティーな渋みもあるが決して厭味はなく、むしろ複雑な香味を与えている印象。
フィニッシュ: 爽やかかつ熟れたフルーツがフレッシュさと相まって穏やかに広がる。黒コショウのようなスパイス感が温かく感じられ、甘い香りとともにシャープな余韻が口中に残る。鼻に抜ける濃い紅茶やキャラメルを思わせる香りも心地よい。
蒸溜年:2014
瓶詰年:2023
地 域:スペイサイド
樽 種:PXシェリー・ホグスヘッド
度 数:51.9%
本 数:282本
内容量:700ml
※化粧箱・瓶・ラベルに傷や凹み、擦れ跡、よれがある場合がございます。