ボウモア 1998 25年 バレル
スコットランド・アバディーンにて設立され、1989年より数々の伝説的なウイスキーをリリースしてきたキングスバリー社。
現在はエジンバラを本拠とするインディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)ですが、この度2024年に設立35周年を迎え、その節目を祝う記念ボトルがリリースされましたので、本日は第1弾として「ボウモア 25年」「ブルイックラディ 37年」をご案内いたします。
同社が設立された1980年代後半から1990年代の初頭、まだ日本では「モルトウイスキー」という言葉すら一般的ではありませんでした。老舗のゴードン&マクファイル社やケイデンヘッド社がようやくその頭角を現し始めた頃でしたが、まだ日本ではシングルモルトを取り扱う酒販店やバーは限られておりました。
しかしそのような黎明期から、キングスバリーはシングルモルトの魅力や可能性を見出していました。
良い樽を選定し、シングルカスクで詰めること。できるだけ樽の中の味わいを損なわないよう、ノンチルフィルターでボトリングすること。
現在では当然のように感じられますが、キングスバリーはウイスキーの個性を遺憾なく発揮するべく、当時から強いこだわりを持っていました。
また他方で、キングスバリーは原酒の「ビンテージ」を大切にし、ラベルに大きく謳って来ました。
ウイスキーのみならず蒸留酒では「熟成年数」に重きがおかれますが、その年の様々な要因によって、シングルモルトのビンテージによる特別なキャラクターが存在します。
熟成の過程も大いに重要ながら、そのウイスキーが生まれたその瞬間に一番の視点をおきたい、という強いコンセプトを持ち続け、今日に至っています。
出色の仕上がりが期待できます。ぜひご検討ください。
カスクナンバー:800197
生産本数:158本(ナンバリング入り)
<テイスティングノート>
淡いゴールドの外観で、個性に欠けるところがない。海風を伴ったピートの華やかな香りが、繊細ながらしっかりと鼻をかすめる。口当たりは穏やかだが、とても親しみやすい。
フレーバーは明るく正確で、長期熟成がいかにスピリッツをまろやかにするかを示している。
ピート、スパイス、フレッシュさに、塩、バニラ、穏やかなオークが合わさり、レモンドリズルケーキ、ハチミツ、ちりばめた素晴らしいアイシングシュガーの味わいが加わる。
フィニッシュは長く完璧で、素敵な夜の終わりへと誘う。
※化粧箱・瓶・ラベルに傷や凹み、擦れ跡、よれがある場合がございます。
内容量:700ml
アルコール分:41.8%
カスクタイプ:バレル