シークレットスペイサイド2007 17年 1st Fill Oloroso Sherry Hogshead
DRAMLADテイスティングチームが、蒸溜所のハウススタイルを体現する良質な樽や、今のウイスキーの旨さと豊かな個性を持った樽を、真摯に選び出してリリースするコアレンジ「The One Dram Selection」より、「シークレット・スペイサイド 2007-2024 17年 1stフィル・オロロソシェリー・ホグスヘッド 」をリリースいたします。
3年前の2021年8月にDRAMLADファーストリリースとしてお届けしたシークレット・スペイサイド。そのカスクはスペイサイド地域の複数の蒸溜所の原酒をバッティングしてシェリーカスクで熟成させたブレンデッド・モルトでした。
今回リリースするカスクは、シングルモルトで1stフィル・オロロソシェリー・ホグスヘッドです。
サンプルテイスティングでテイスティングチーム全員の評価が文句なしの合意に至ったこと、これまでを振り返りつつ新たな一歩を踏み出す意味としても相応しいと考え、皆様へご案内させていただくことになりました。
ファーストリリースがブレンデッドモルトのバランスの良さが際立っていたのに対して、今回のシングルカスクは、よりフルーティーな華やかさがありつつ深みのある甘さも際立って感じられるカスクになっています。ブレンデッドモルトを綺麗な六角形のレーダーチャートに例えると、今回のシングルカスクは幾つかの要素が突出している、といったところでしょうか。
【テイスティングコメント】
香り:リッチでふくよかな甘さとフローラル、フルーツ香が広がる。ダークチョコレートに包まれたレーズン、アプリコット、プルーンと完熟王ラム。仄かに赤い花を思わせるフローラル。同時にシダーのようなウッディスパイスが全体を柔らかく包み込む。
味わい:程よくバランスの取れた厚みと濃いフルーティーさ。レザー香とほろ苦いカカオをトップに、熟したアメリカンチェリー、グリオッティンチェリー、アプリコットジャム、クランベリー、カシス。さらに煮詰めたリンゴと、その奥に純黒糖とリコリス。
フィニッシュ:鮮やかかつ温もりのあるフルーツとウッディシトラスがバランス良く長く伸びる。濃いめに煮出したアールグレイ、巨峰のコンポート、淡くコーヒーのロースト感も。時間を置くとカスク由来の粘性は消え、ベリー系のフルーティーさが鮮やかさを増す。
香りは、リッチな甘い香りをメインに鮮やかなフローラルとフルーツ香が広がります。ダークチョコレートに包まれたレーズンやアプリコット、プルーン、完熟プラム。甘く仄かな赤い花。そしてシダーを思わせるスパイシーでウッディな香りが全体を柔らかく包み込むよう。味わいは、程よくバランスの取れた厚みと濃いフルーティーさとスパイシーさの両方が特に際立って感じられます。革のニュアンスとほろ苦いカカオをトップに、熟したアメリカンチェリーやグリオッティンチェリー、アプリコットジャム、クランベリーやカシスと煮詰めたリンゴの果肉感。その奥に純黒糖とリコリス。
フィニッシュは、温かで鮮やかなフルーティーさとウッディなスパイス感が心地よく長く伸びていきます。濃く煮出した紅茶、巨峰のコンポ―ト、淡いコーヒーのロースト感。
抜栓直後のまだ固いうち、特に冬場はカスク由来の粘性が感じられます。しかしスワリングしながらグラスの中で徐々に綺麗で艶のある香味に変化していく様は、程よく心地よい満足感を愉しめるとともに、お手元に置いて液面がボトルの肩~2/3あたりから数年後の変化を想像してみるのも面白いカスクになっていると言えるでしょう。
蒸溜年:2007
瓶詰年:2024
地 域:スペイサイド
樽 種:1st フィル・オロロソシェリー・ホグスヘッド
度 数:55.6%
本 数:306本
※化粧箱・瓶・ラベルに傷や凹み、擦れ跡、よれがある場合がございます。